少し偏った読書日記

ミステリや科学解説書など少し趣味が偏ってます

2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧

量子超越

量子超越(ミチオ・カク/NHK出版)著者は、日系アメリカ人の理論物理学者で、超弦理論の創設者の一人。一般向けの科学解説書を多く書いていて、3年ほど前には、このブログで『神の方程式』を紹介した。今回の著作は、量子コンピュータの歴史を解説した後、…

金庫破りの謎解き旅行

金庫破りの謎解き旅行(アシュリー・ウィーヴァー/創元推理文庫)『金庫破りときどきスパイ』シリーズの第三作。主人公は上司のハンサムな少佐から、詳細を知らされないまま北部の町への旅を指示される。現地に着いてすぐに、背後から誰かにぶつかられ、危…

平凡すぎて殺される

平凡すぎて殺される(クイーム・マクドネル/創元推理文庫)タイトルが目立つので本屋で気になっていた一冊。図書館で見かけたので借りてみた。原題は A Man With One of Those Faces直訳すれば「どこかで見たことがあるような顔の男」主人公は、顔が平凡す…

有栖川有栖に捧げる七つの謎

有栖川有栖に捧げる七つの謎(青崎有吾ほか/文春文庫)有栖川有栖デビュー35周年トリビュートとして、7人の作家が「有栖川有栖」風の作品を競演する、という企画が、「オール讀物」と「別冊文藝春秋」で実現した。それを一冊にまとめたアンソロジー。作…

春休みに出会った探偵は

春休みに出会った探偵は(大崎梢/光文社)少し前に『27000冊ガーデン』を紹介した大崎梢氏は初見だったが、他作品を探してみたら興味深い題名の作品を見つけた。主人公は女子中学生。父の海外転勤を機に祖母が経営するアパートに住むことに。春休み中…

超凝縮 人類と経済学全史

超凝縮 人類と経済学全史(アンドリュー・リー/東洋経済新報社)人類の歴史を、経済学の視点で非常にコンパクトにまとめた本。それは資本主義の歴史であり、市場システムの発展と市場の失敗の克服という流れに沿って、経済学の歴史も語られている。特定の立…